上顎癌(上顎がん)
鼻の奥にある「上顎洞」と呼ばれる大きな空洞に発生する癌が「上顎癌」です。癌が上顎洞内に収まっているときは症状が出にくく、副鼻腔炎と似た症状になることもあります。癌が増大してくると、その進行方向によって様々な症状が出てきます。上方に発育すると眼球を圧迫し、下方に発育すると歯痛が出ます。前方に発育すると顔が腫れ、後方は視力障害や頭痛、開口障害などの症状が出てくることがあります。
上顎癌はその障害の程度により障害年金を請求することができます。言語障害がある場合には、「音声又は言語機能に著しい障害を有するもの」に該当すれば障害年金2級が支給される可能性があります。
「音声又は言語機能に著しい障害を有するもの」とは、具体的には「音声又は言語を喪失するか、または意思を伝達するために身ぶりや書字等の補助動作を必要とするもの」または「4種の語音のうち3種以上が発音不能又は極めて不明瞭なため、日常会話を誰が聞いても理解できないもの」と定められています。
「家族は理解できるが、他人には理解できない程度」の会話ができる場合は3級です。なお、言語障害に1級はありません。