障害年金をもらいながら厚生年金保険に加入できる?
加入すると老後の年金を増やすことができます
障害年金をもらいながら、厚生年金保険または共済年金制度に加入して、65歳以降にもらえる老齢年金の額を増やすことは可能です。
被用者年金制度に加入している方は、65歳以降は「障害基礎年金+障害厚生(共済)年金」、または「障害基礎年金+老齢厚生(共済)年金」という組み合わせで年金を受給できます。老齢基礎年金も選択できますが、障害基礎年金は老齢基礎年金の満額と同額なので、一般的には障害基礎年金の額のほうが高くなります。
平成18年の改正以前は、障害基礎年金を選択した方は、65歳以上になっても老齢厚生年金を受給することができませんでした。そのため障害年金をもらいながら厚生年金保険に加入していても、老後の年金に反映されにくく、保険料が掛け捨てになってしまう問題があったのです。
そこで平成18年に改正。障害年金をもらいながら働いた方が、65歳以降に障害基礎年金と老齢厚生年金を併
給できるようになりました。これにより働いて払った保険料が将来の年金として受け取れるようになったのです。障害年金をもらいながら被用者年金制度に加入することは、老後の備えにもなります。また、障害が軽くなって障害年金が不支給になったときにも、老齢年金を受給できたら安心ですよね。
障害年金をもらいながら厚生年金保険に加入する機会があったら、ぜひ前向きに捉えてください。