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はじめての方

松山純子

はじめまして! 障害年金専門の社会保険労務士の松山純子です。「障害年金サポート.net」に来てくださりありがとうございます。
今このページを目にしている方は、障害を抱えて毎日を不安な気持ちで過ごされている方かもしれません。あるいは、障害のあるご家族のために一生懸命情報収集されているのかもしれませんね。
お金のことや仕事のこと、将来のこと…。悩みや不安がたくさんあるかと思います。そんな不安を少しでも軽減できるように、このホームページで障害年金に関する知識を分かりやすくお伝えしていきますね。

障害年金は病気やケガで働くことや生活が困難な方に国から支給される年金制度です。本来なら誰もが知っておくべき大切な制度なのですが、まだまだ認知度が低いために、障害状態にあるのに請求していない方も多く、時効にかかった数年分が受け取れなくなってしまうケースもあります。とてももったいないですよね。

障害年金は、「障害者にとっての最後の砦」という暗いイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。けれど、障害年金って本当に素晴らしいものなのです。障害を抱えた方、とくに精神障害の方は体調が良い日もあれば全く動けない日もあると思います。障害年金を受給していればある程度の所得が補償されますから、治療に専念することも、無理せず自分のペースで働くこともできます。

2ヶ月に一度自分の名義でお金が振り込まれてくるから、心のゆとりもできて「このお金を貯めて家をバリアフリーにしよう」とか「月1万円ずつでいいから働いてみよう」、「カウンセリングを受けてしっかり治療しよう」というように無理しすぎに次のステップに進むことができます。そんなふうに人生を豊かにする手段として障害年金を活用していただきたいと思っています。

私が障害年金の重要性に気がついたのは、まだ社会保険労務士になる前のこと。700名のうち約半数が障害者という福祉施設で人事総務およびケースワーカーとして働いていた時に、障害年金をもらいながら働く人とそうでない人とで、その働き方の違いがあったからです。

こんなに違う!障害年金をもらいながら働く人、そうでない人

こんなに違う!障害年金をもらいながら働く人、そうでない人

福祉施設には頚椎損傷などで首から下が麻痺している方がたくさんいらっしゃいました。彼らは棒を口にくわえてパソコンの操作し、プログラミングやデータ入力の仕事をしていたのですが、大変なのは褥瘡(じゅくそう)です。いつも車椅子に座っていて身体を動かすことができないので、いつの間にかお尻やかかとの部分に床ずれのようなものができてしまうのです。褥瘡は圧をかけてはいけないので、適度に休むことがとても重要です。

ところが、障害年金をもらっていない方は働くことをやめると収入がゼロになってしまうので、無理して働きすぎてしまうのです。結局ひどく悪化してしまい、残念ながら復職できなくなってしまった方もいらっしゃいました。

一方、障害年金をもらっている方は、ある程度の所得補償がされているため、体調が優れないときには早めに休むことができていました。彼らは自分の体調に合わせて「休むときは休む、頑張るときは頑張る」という上手なサイクルを作っていくことができるので、無理なく長く働くことが可能だったのです。障害年金をもらえず無理してしまう方の多くは、おそらく初診日や保険料納付要件が満たせなかったのでしょう。障害年金の受給の有無で、社会との関わり方まで大きく変わってしまうことを初めて知りました。

「障害年金はこんなに大切なものなんだ。この制度をもっとたくさんの人に知ってもらって、障害のある方にも無理なく長く働いて欲しい!」

そんな想いから、数年後に障害年金専門の社会保険労務士として独立しました。当初は障害年金専門の社会保険労務士はとても珍しく全国に数人という少なさでした。けれども障害年金に詳しい社会保険労務士育成のためのセミナーや勉強会、書籍やDVDの出版という活動を続けているうちに少しずつ認知度が上がってきたように感じています。それでも、私が目指す目標にはまだまだ足りていません。

障害年金を必要とする多くの方に給付が行き届くように、そし人生を前向きに生きるためのステップとして障害年金を活用していただけるように、これからも普及活動や相談業務に力を入れていきたいと思っています。
「障害年金サポート.net」でも障害年金に関する情報を随時発信していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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障害年金を受けるかどうかお悩みの方へ

私の事務所に相談に来てくださる方の中には、障害年金の受給に消極的な方もいらっしゃいます。そういう方に、私は無理に受給を勧めることはありません。もしかしたらまだ自分の障害を受け入れることに抵抗があり、葛藤があるかもしれないからです。 ですから時間が必要な方には「必要になったらまたいらしてくださいね」とお伝えしています。
ただ2つだけ、こんな視点でお話させていただくことがあります。

安心して治療に専念していただくために

安心して治療に専念していただくために

障害年金は2ヶ月に一回、自分の口座に年金が振り込まれます。働けるようになり収入が減る、または収入がなくなるとものすごく不安になると思うのです。収入がないことへの不安、そして病院代への不安から、症状が悪化してしまうこともあるかもしれません。

そんな時2ヶ月に一回、定期的にお金が入る安心感は薬以上の効果があるのでは…と思います。「治療のために年金を受給する」。こういう年金の使い方もあるのではないでしょうか。

年金をもらいながら社会とつながる選択

年金をもらいながら社会とつながる選択

疾病により年金をもらいながら働くことは難しいケースもありますが…。例えば生活費が10万円必要だったとして、障害を抱えながら10万円を稼ぐというのは難しいけれど、「年金で6万6千円貰えるなら、あと3万円ちょっと働けばいい」と思えます。働くことに対するハードルがぐっと下がりますよね。月一万円でもいいのです。社会と繋がることで元気になったり、自分の存在価値を見出したりすることができるかもしれません。

ゆっくりで構いません、あなたのペースで…。
障害年金をもらって安心感を得ることができる方法を、一緒に考えてみませんか?

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ご家族の方にお伝えしたいこと

当事者とご家族が一緒に相談に来ていて、どちらかが障害年金に消極的であることがあります。ご本人が消極的である場合には、受給を無理に勧めることはありません。ですがご家族の方が障害年金の受給に消極的である場合にはできるだけ障害年金の重要性をお伝えすることにしています。

以前、障害のある方が男性で、その奥様が反対していた時にはこのようにお話しました。

「奥様から一万円もらって病院に行くのって、旦那様はきっと『申し訳ないな』と思うのではないでしょうか。男性ならとくに家族を養わなければという気持ちが強いから余計に心が痛んでしまいますよね。
だから病院に行っても、診療代と薬代だけ払ったらすぐに帰ってきてしまうかもしれません。お金を使うのが申し訳ないから。
でも自分の口座にお金が振り込まれてきたら、体調が良いときに『帰りにちょっと喫茶店に寄って、コーヒーでも飲んでみようかな』って思えるかもしれません。日頃の感謝の気持ちをこめて奥様にケーキを帰ってきてくれるかもしれません。相手が喜ぶ顔を思い浮かべながらケーキを選ぶのって、とっても幸せでワクワクしませんか? 健康な時は当たり前のようにしていたことですよね。そういう当たり前のことが、当たり前にできるようになるっていうことが、実は本人の心や体に薬以上の効果を与えることがあると思うのです。障害年金にはそういう役割もあるのです」

こういうお話をしています。

ご家族の方にお伝えしたいこと

障害を抱えたことで働くことができなくなってしまい、「家族の負担になっている」と感じることは周囲が思っている以上に本人のストレスになってしまいます。障害年金は、そういう精神的負担を取り払い治療に専念するために、あるいは次の目標に進むためのステップとして活用することができます。

体調が良くなったら障害年金をもらいながら無理なく働くこともできますし、収入が入って生活が安定すれば「次は旅行に行きたいな」とか、独身の娘さんや息子さんであれば「結婚したいな」という気持ちが自然に湧いてくると思います。人生に対してどんどん前向きになる姿を見たら、ご家族もきっと嬉しくなるのではないでしょうか?

ご家族を大切に思う気持ちは尊いものです。だからこそ、本当に良い選択肢は何なのか、一緒に考えてみませんか?

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